AIオペレータとは?IVRとの違いや仕組み・導入メリットと事例を解説

作成日:2026年1月8日 更新日:2026年1月8日

AI画像

「コールセンターの人手不足が深刻で、夜間対応まで手が回らない…」

 「応答品質を落とさず、オペレータの負担を減らす方法はないだろうか?」


実はAIオペレータの導入によって、応対業務の自動化と品質維持を同時に実現することが可能です。


本記事では、AIオペレータの基本的な仕組みやIVRとの違い、導入による効果や実際の事例までを体系的に解説します。


この記事を読めば、安定した顧客対応と生産性向上を両立する具体的な方法がわかります。

AIオペレータとは?IVRとの違い

AIオペレータは人の話を理解し、自動で適切な回答へ導く仕組みとして注目されています。


ここでは定義や構成要素を整理し、従来のIVR(自動音声応答)との違いと進化をわかりやすく解説します。

AIオペレータの定義と基本機能

AIオペレータは、顧客対応を自動で行うシステムです。


AIが自然言語処理や音声認識を用いて、発話内容を理解し、最適な回答や手続きを実行できる点が大きな特徴になります。


例えば「商品の返品をしたい」と話すと、AIが内容を理解し、即座に該当手続きの案内を行います。


従来はコールセンターのオペレーターが対応していた業務をAIで代替でき、コスト削減や業務効率化が期待できます。


なお、「AIオペレータ」は、人の対応業務を自動化するシステムの総称であり、顧客との対話手段(インターフェース)の違いによって「ボイスボット」と「チャットボット」に分類されます。


具体的には、電話などの音声を通じて対話を行うものが「ボイスボット」、Web画面上のテキストを通じて対話を行うものが「チャットボット」です。


つまり、これらは別の概念ではなく、どちらもAIオペレータという大きな枠組みの中にあり、対応のアプローチが「声」か「文字」かという点に違いがあります。


ボイスボットについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

ボイスボットとは?どこまで自動化できる?仕組み・メリット・活用事例を紹介

従来のIVR(自動音声応答)との違い

IVRは顧客からの着信に音声案内を流し、番号入力で応答を誘導する仕組みです。

「○○の方は1を押してください」といった指示に従い、選択内容に応じて次の案内や担当者への接続が行われます。


一方で、AIオペレータはIVRのように固定的な選択肢に頼らず、顧客の話し言葉や文章をそのまま理解して応答できる点が異なります。


質問の意図を把握し、柔軟に回答や案内を行うため、利用者はどの番号を選べばよいか、を考える必要がなく、スムーズに問い合わせが可能です。


IVRについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

IVRとは?電話自動振分けのメリットとコールセンター業務効率化事例

AIオペレータが注目される理由とメリット

コールセンターの人手不足や夜間対応の課題を背景に、AIオペレータは品質と顧客体験を高める手段として注目されています。AIオペレータのメリットは以下です。

  • 人手不足・夜間対応の課題解決とコスト削減
  • 品質の平準化とCX(顧客体験)向上
  • データ活用による継続的な改善

人手不足・夜間対応の課題解決とコスト削減

コールセンターは深刻な人手不足となっており、24時間稼働できるAIオペレータが解決策として注目されています。


例えば、AIボイスボット「commubo(コミュボ)」を使った場合、一次対応をAIに任せることで応答率が平均10〜15%向上し、待ち呼や取りこぼしを大幅に減らすことが可能です。また導入企業の中では、IVR利用時60%だった完了率が94%まで改善した事例もあります。


さらに、夜間や休日も安定した応答が可能となり、人が集まりづらい夜間休日のシフト要員の削減によって人件費を大幅に削減した実績もあります。


AIオペレータは、持続可能なコールセンター運営を支える仕組みとして期待できます。

品質の平準化とCX(顧客体験)向上

AIオペレータはオペレータ間のスキル差をなくし、常に一定の対応品質を保てます。


AIが設定したスクリプトと登録された情報内容を基に応答するため、誰に対しても同じ品質で対応できます。


また、夜間や休日も稼働し、顧客がいつ問い合わせても同じ対応水準を受けられる点も強みです。さらに、蓄積したデータを分析することで言い回しや回答内容を継続的に改善します。


品質の平準化と改善により、顧客満足度が高まり、企業への信頼度やブランド評価の向上が期待できます。

データ活用による継続的な改善

AIオペレータは、通話ログや発話データを自動で記録します。データをもとに、FAQやスクリプトの最適化に活用できます。


例えばAIボイスボット「commubo(コミュボ)」では、顧客が混乱しやすい質問や返答の遅れが見られる箇所を特定し、AIの回答文面や誘導フローを修正する運用が可能です。学習を重ねるほど自然な会話表現が強化され、問い合わせ内容のよりスムーズな進行につながります。


継続的な改善サイクルが定着することで、顧客体験を長期的に高め、組織全体の運営効率を支える基盤となります。

AIオペレータの導入事例

AIオペレータの活用は、24時間対応の自動化や情報共有の最適化、応答コストの削減など、さまざまな成果が得られます。


ここでは、実際にAIオペレータを導入した3社の具体的な事例を紹介し、運用現場で得られた改善効果と成功要因を解説します。

※AIオペレータの一種であるAIボイスボットの事例も含みます。

  • 採用難を克服し24時間対応を実現
  • 情報共有を最適化し対応品質を向上
  • 応答自動化で顧客満足とコスト削減を両立

呼量増と採用難を克服し24時間対応を実現

企業名


株式会社フルタイムシステム様


業種


メーカー


従業員数


295名(2024年12月現在)

事業内容

宅配ボックス、電子制御付ボックスの製造、販売、保守運用及び管理


業務内容

ユーザーの登録解除、管理者のカード再発行などの受付や、問合せ対応


課題

・呼量増に伴う応答率の維持

・近年の採用難に伴い、24時間365日対応可能なオペレータの配置に苦労

・チャットボットの普及を踏まえても、引き続き電話での問合せチャネルの必要性あり


AIオペレータの導入内容

・人員確保が難しい中、数多くの問い合わせの中から呼量の多い項目を優先的に自動化し、20種近くの内容を自動化。少人数でも業務を回せるようにした

・自動化初期は、プッシュボタンを活用したシンプルな運用から開始

・自動化運用が安定した段階で、音声認識を活用した応対フローに拡張し、高度な応対を実現


導入効果

・呼量増に加え、採用難で十分な人員が確保できない状況でも、AIが24時間365日対応を担うことで高い応答率を維持できる体制が整った

・人手不足で発生しがちな保留呼が減少し、限られた人数でもセンター全体に余裕が生まれ、オペレータの負担軽減につながった


情報共有を最適化し対応品質を向上

企業名


株式会社二幸産業株式会社様


業種


不動産


従業員数


3,285名(正社員、契約社員、パート社員計)


事業内容

施設運営事業、建物包括診断、プロパティマネジメント事業、介護事業


業務内容

非常駐物件での巡回設備管理部門における、問合せ一次対応付


課題

・お客様の入電に対し、折り返しが遅くなることでのお客様の不満が増加

・情報共有の不備(通話後に情報の行き違いが生じやすい)による作業効率とお客様応対の質の低下

・有人電話代行サービスでの電話の取りこぼし発生


AIオペレータの導入内容

・ボイスボットが24時間365日一次受付を行い、受付段階で情報が整理された状態で共有できるように

・通話録音も併せて共有されることで、顧客の温度感や緊急度を正確に把握でき、状況に応じた最適な対応判断が可能になった


導入効果

・一次受付から二次対応者への情報共有が即時化され、引き継ぎ遅延による折り返し対応のリスクが大幅に減少した

・録音データを参照することで、テキストでは伝わりにくい顧客の温度感や緊急度まで共有でき、判断のばらつきが少なくなった

・ボイスボットによる一次受付が定着し、情報の抜け漏れや内容の取りこぼしが発生しない運用が維持できるようになった

・引き継ぎ精度の向上によって工数が削減され、担当者が本来業務に集中できる環境が生まれ、結果として顧客満足度向上にもつながった


応答自動化で顧客満足とコスト削減を両立

企業名


株式会社Zation様


エンドクライアント業種


製造業


従業員数


43名(2025年7月現在)

事業内容

バックオフィス業務の最適化


業務内容

24時間365日対応の監視カメラテクニカルサポート


課題

・電話応対中に次の電話が来てしまい、オペレータが終日折り返し対応に追われてしまう

・オペレータスキルのムラ

・折り返し待ちの顧客の増加


AIオペレータの導入内容

・問合せ内容に応じて自動回答/SMS送信/有人転送を分岐

・自社でシナリオを簡単に修正し、月次定例でPDCAを回して改善(リピート機能追加、応対範囲の拡張など)


導入効果

・半年で問合せの半分を自動化することに成功したため、オペレータの負担が軽減された

・シナリオ改善と自動化内容の拡張により、コストを抑えながらお客様満足の圧倒的な向上を実現した

・「必ずつながる」状態が評価され、顧客からのネガティブな声は0.05%(約4000件中2件)のみ

・BIZTELと内線連携し、転送コストを年間20万円以上削減、発信番号も引き継ぎ可能に


AIオペレータ導入の注意点

AIオペレータの導入は、システム選定よりも運用設計の精度が成果を左右します。

導入時の注意点として以下が挙げられます。

  • 全自動化でなく段階的な導入を考える
  • 運用体制を設計する
  • AIの限界とリスクを考慮する

全自動化でなく段階的な導入を考える

AIオペレータの導入は、最初から全自動化を狙うのではなく、FAQ対応のような定型的な業務から段階的に進めることが効果的です。初期段階で質問傾向を分析し、AIが対応できる範囲を明確にした上で、対話データを活用して精度と顧客満足度を高めていきます。


次に、AIと有人対応を連携させ、複雑な問い合わせにも対応できる体制を整えます。安定稼働後に全自動化へ移行することで、トラブルを防ぎつつ実用性を高められます。


段階的な導入は、運用効率の最適化とAIの学習効果向上の双方に有効です。

運用体制を設計する

AIオペレータの運用では、導入後の管理体制が成果を左右します。品質基準とエスカレーションルールを明確にし、誤応答時の対応手順を事前に定めることが重要です。


回答精度を定期的に確認し、ログを分析して改善を繰り返すことで、安定した運用が可能になります。


有人への転送条件やAIオペレータによる応対内容のダブルチェック運用などを設計段階で明文化し、一貫した対応を確保することも欠かせません。


AIと人の役割を明確に分担する体制を築くことで、コールセンター全体の効率化と品質向上を同時に実現できます。

AIの限界とリスクを考慮する

AIオペレータは多くの業務を自動化できる一方で、誤認識や感情理解の限界がリスクとなります。


内容を誤解して不適切な応答を返す可能性もあります。これを避けるためには、専門用語などは辞書登録をして認識率を上げるといった改善もできますが、運用のルールとして誤認識時に人へ引き継ぐといった設計が、顧客満足度の維持には非常に重要です。


運用面では、AIオペレータの応対ログを分析し、顧客との会話でうまくいっていない箇所の傾向を特定して定期的に改善を実施する仕組みも必要です。

AIオペレータの比較と選び方

AIオペレータの導入効果を最大化するには、自社の業務特性に最も適した製品を選定することが重要です。


ここでは比較の観点とベンダごとの特徴を整理し、最適な選定のための実践的なチェックポイントを紹介します。

比較すべき主な観点

AIオペレータを比較する際は、以下の点を評価することが重要です。

  • 自社内で運用が可能か
  • 導入・運用コスト
  • 外部システム連携 また、音声発話によるAIオペレータの場合
  • 音声認識精度
  • 既存の電話システムとの接続

日々運用改善を重ねる必要があるため、自社内でログなどがすぐに確認できるか、修正をすぐに反映できるかなどの使い勝手の良さが重視されます。


コスト面では初期費用に加えて、月額費用も考慮し、機能やサポート範囲に応じた総コストを確認しましょう。


CRM等外部連携は、顧客情報の一元化や履歴活用に関わるため、機能や連携方式を事前に確認する必要があります。


音声認識精度は実際の業務環境でテストし、誤認識の有無を確認することがおすすめです。


既にお使いの電話システム(PBX/CTI)と接続ができると、人に転送・引き継いだ際のフローが円滑化されるため、対応可否を確認しましょう。

AIオペレータの比較観点

比較項目 重要ポイント チェック内容

自社内運用


ログ確認・修正反映がすぐにできるか


無料トライアルやデモで操作性を確認

コスト


導入費・月額費のバランスを把握


機能範囲やサポート内容を比較検討


外部システム連携


データを円滑に活用できるか

機能構成や連携方式の確認

音声認識精度

実環境での正確な認識性能を確認


無料トライアルで精度を検証

電話システム接続

自社利用のシステムと接続できるか


対応可能ベンダや接続方式の確認

導入ベンダのタイプと特徴

AIオペレータのベンダを比較する際は、自社の課題に適したサポート体制や技術特性に注目することが重要です。選定の基準は、費用、AIの精度、機能構成、システム連携性、導入後の支援体制が挙げられます。


例えば、大手総合IT・通信系ベンダは大規模運用に強く安定性が高い一方、CRM統合型プラットフォームはデータ活用に優れています。


AIボイスボット「commubo(コミュボ)」のようなSaaSベンダは柔軟なシナリオ設計と運用改善が容易で、操作性の高いUI、通話テキスト化、SMS送信などのオプション充実など実務に即した機能を備えています。


導入後もログ分析や運用改善支援を継続できる体制を確認することが、長期的な成功につながります。

【各ベンダのタイプと特徴】

ベンダ分類 主な特徴 検討ポイント

大手総合IT・通信系


高い信頼性と安定運用の実績

導入規模とサポート範囲の確認

CRM・統合プラットフォーム系


データ連携・顧客管理機能が強力

既存システムとの統合性

ボイスボットSaaS特化型(例:commubo(コミュボ)


シナリオ編集UIや豊富な設定項目など現場運用に強み

PDCA支援やカスタマイズ性の確認

AIオペレータでコールセンターの生産性を高めるならAIボイスボット「commubo(コミュボ)」

AIオペレータは、コールセンターの人手不足や応対品質のばらつき、夜間対応の負荷といった課題を包括的に解決します。段階的な導入設計と継続的な運用改善により、顧客体験と業務効率の両立を実現できる点が特長です。導入効果を最大化するには、自社の業務特性に適したベンダ選定と運用体制の明確化が欠かせません。


その中でソフトフロントジャパンが提供するSaaS型AIボイスボット「commubo(コミュボ)」は、自然な会話を継続できる高性能な自動応答システムで、音声認識から発話までを一元的に行い、業務効率と顧客体験を両立します。


AIオペレータまたはAIボイスボット「commubo(コミュボ)」に関する不明点やお悩みについては、ソフトフロントジャパンへご相談ください。

Commubo Laboロゴ

commuboラボとは?

AIを活用した業務効率化×顧客満足向上を研究するメディアです。
今まで400社以上に電話応対自動化ソリューションを提供してきたソフトフロントが、自動化の考え方や、ボイスボット活用のコツ、お客様の活用事例、AI活用のトレンドなどをご紹介し、企業の生産性向上だけでなく、その先のお客様の顧客体験(CX)向上に役立つ情報を提供していきます。