通話制御の概要

通話相手先との通話に対して、API により リアルタイムに操作できます。

通話制御のAPIは、通話中状態の通話に対して、AIオペレータの動作や新たなコールの生成などの制御を行います。
通話制御の API を組み合わせることで、複雑な電話業務フローを実現できます。


電話業務フローの実現例を以下に記載します。

第三者による 会話の聴取 と 転送 の例

AIオペレータと通話相手先の会話をスーパーバイザー等の第三者が聴取し、必要に応じて電話を転送して会話を引き継ぐ例です。
転送機能をご利用いただけない場合には、下記の「疑似転送」をご利用ください。

(1) 現在通話中の通話に対するユーザーコール発信
発信コールの通知着信応答コールの通知コールバックなどで通知されたコールID に対して、 スーパーバイザー等の第三者の電話番号を phoneNumber に指定してユーザーコールの発信APIを呼び出します。
このとき、mediaFlowパラメータを "sendonly" に指定することで、呼び出されたユーザーコールの発信先では、AIオペレータと通話相手先の音声が聞こえますが、 ユーザーコールの発信先の音声は相手先には聞こえず、会話聴取するだけの状態にすることができます。

(2) 通話相手先の電話をユーザーコールの発信先へ転送
聴取している AIオペレータと通話相手先の会話にて、スーパーバイザーへの引き継ぎが必要な状態になるなどしたとき、 AIオペレータと通話相手先の通話を対象に、通話の転送APIを呼び出します。
このとき、targetCallId にユーザーコールの発信で返されたユーザーコールのコールIDを指定することで、 通話相手先の電話をユーザーコールの発信先へ転送できます。
転送した以降の通話は、commubo の制御対象外となり、commuboによる通話録音はされません。

第三者による 会話の聴取 と 疑似転送 の例

通話の転送機能は、ご契約事業者さまにてご利用の電話システムの仕様によっては、ご利用いただけない場合があります。
このような場合には次の疑似転送手順によって、AIオペレータと通話相手先の会話をスーパーバイザー等の第三者が聴取し、 必要に応じて電話を転送して会話を引き継ぐ電話業務フローを実現できます。
上記の転送の例と異なり、疑似転送後の通話も commubo の制御対象となり、commubo による通話録音も継続されますが、 commubo が 2回線を同時に使用し続けるため、ご契約事業者さまの電話システムによってはこの間の新たな発信や着信ができない場合があります。

(1) 現在通話中の通話に対するユーザーコール発信
発信コールの通知着信応答コールの通知コールバックなどで通知されたコールID に対して、 スーパーバイザー等の第三者の電話番号を phoneNumber に指定してユーザーコールの発信APIを呼び出します。
このとき、mediaFlowパラメータを "sendonly" に指定することで、呼び出されたユーザーコールの発信先では、AIオペレータと通話相手先の音声が聞こえますが、 ユーザーコールの発信先の音声は相手先には聞こえず、会話聴取するだけの状態にすることができます。

(2) AIオペレータの動作を停止
聴取している AIオペレータと通話相手先の会話にて、スーパーバイザーへの引き継ぎが必要な状態になるなどしたとき、 AIオペレータと通話相手先の通話を対象に、AIオペレータの停止APIを呼び出します。
これにより AIオペレータは、通話相手先の発話に対して反応しなくまります。

(3) ユーザーコールの音声方向を切替
ユーザーコールの発信で返されたユーザーコールのコールIDを対象に 音声方向の切替APIを呼び出します。
このとき、mediaFlowパラメータを "sendrecv" に指定することで、ユーザーコールの発信先の音声も通話相手先へ聞こえるようになり、 通話相手先からは疑似的に通話転送された状態にできます。